『バッカーノ!2002[B side]』と『ツァラトゥストラへの階段』

バッカーノ!2002[B side]
バッカーノ!2002【B side】』
著/成田良悟 イラスト/エナミカツミ


ツァラトゥストラへの階段
ツァラトゥストラへの階段
著/土橋真二郎 イラスト/白身魚


『バッカーノ』は一番最初の巻が本屋さんで並んでいるのを表紙買いしたのが出会いのきっかけ。
元々イラスト担当のエナミカツミさんのイラストが好きで買ったラノベだけど、いやはや、読んでみて思ったことは、成田良悟ってすげー!って思った。
久々にすごい書き手に出会ったなぁ〜というのが素直な感想。
以後、ずっと買い続けているけど、やっぱ文章のテンポが非常によいかも。
正直、肌に合う人と合わない人がはっきりわかれるラノベだと思うよ、『バッカーノ』は。
アニメに関しては、時系列がバラバラなのがねー。


ツァラトゥストラへの階段』は、これは、デビュー作の『扉の外』を表紙買い。
『扉の外』は、三巻でいちおう完結してるはずだが、これは二巻が一番万人受けする。
それ以外は、悪い言い方をすれば「投げっぱなし」。
まぁ、でも、この終わり方が作者が書きたかった話の締め方なんだろうなぁ、とは思うけど、ちょっと納得はできないかも(笑)
そんな投げっぱなしが18番(なのかどうかは不明だが)な土橋真二郎氏の最新作はもち購入です。
土橋真二郎氏がどのような書き手になっていくのかちょっと見守りたくもあるし。
このまま土橋節を続けてさらに洗練された文章を書いていくのか、それとも凡庸なありきたりの作家になってしまうか、それは今後のお楽しみ、ということで。


ちなみに、このイラストを担当した白身魚さんは、どちびさんでもあり、京都アニメーション堀口悠紀子でもあります。
豆知識、ということで。